きょうしつでビスケットマニュアル
合同会社デジタルポケット
k-20240523版
「センサー」編
ビスケットで、センサーを扱えるようになりました。
ビスケット上で仮想の状態に区切って、その条件ごとにプログラムを作ることができます。
(例)・〇〇の時、△△になる
※〇〇=「明るい」「人が近づいた」「温度がXX度」など
また、その状態を実際のセンサーに繋いで使用することができます。
<対応センサー>
・AkaDako(アカダコ)探求ツール
・Takoratch(タコラッチ)
・Takoratch mini(タコラッチ・ミニ)
*今後、他のセンサーとも接続を検討しております。
*2024/5/23時点、iPadでの利用の場合は下記のURLで利用できます。
iPad以外の端末の場合は通常のURLでお使いいただけます。
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「きょうしつでビスケット」 https://online.viscuit.com/v2/all?server=7
「みんなでビスケット」 https://online.viscuit.com/v2/all?server=4
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ビスケットの自由帳(白紙ページ)から設定する方法です。
(1)ビスケットの白紙ページで歯車ボタンを押して設定画面を開きます。
*このバージョンから背景色は単色とグラデーションを選べるようになりました。
ステージ色の左下を押すとグラデーションで背景を決められるようになります。
(歯車ボタンの画面例)単色の場合
(歯車ボタンの画面例)グラデーションの背景色(これまでと同じ方式)
(2)[センサー]ボタンを押します。
(3)[あたらしいセンサー]ボタンを押します。
(4)[もどる]ボタンを押します。
(5)[○]ボタンを押します。
*2つの背景(それぞれ単色で)が現れています。ここで自分の好きな色に変更することができます。
条件マーク 「XXのときだけ」という読み方をします。メガネの左側に入れて使います。 | |
状態バー 今センサーがどの状態かを表示しています。 |
「状態バー」の色の部分をクリックすると、ステージの背景がその色に変化します。
(1)まず絵を描きます。
(2)描いた絵をステージにおいて、メガネをつくります
*これで、いままでのビスケットと同じように動きます。
(3)メガネの左側に水色の条件マークを入れます。
*これで、「背景が水色のときだけ、絵が動く」というメガネになります。
(4)状態バーのオレンジを押します。
*絵の動きが止まりました。「オレンジの条件マーク」を使ったメガネがないからです。
*条件マークは「ゆびマーク(タッチ)」と組み合わせて使うと「背景が水色の時に絵を触ると」といった使い方ができます。
ビスケット上の仮想状態で遊ぶか、実際のセンサーに繋ぐかを設定します。
(1)左下の状態バーの下にある小さい歯車ボタンを押します。
(2)センサー設定画面です。最初は「スライダー」になっています。
*スライダー:自分でクリックすることで状態を変化させます。
(3)[くりかえし]ボタンを押すと、くりかえし設定に切り替わります。
*くりかえし:指定した間隔で状態変化を繰り返します。
下の数字は、切り変わる時間です。
例)「10」が選択されている時は、10秒で2色を交互に(5秒ずつ)切り替えます。
(4)[ほんもの]ボタンを押すと、センサーの設定ができます。
ほんもの:この機材にセンサーを接続して使用します。
注意:最初に接続したときにダイヤログの確認がでます。OK、承諾を押してください。
センサーのアイコンが現れると接続完了です。うまく表示されない場合は、「くりかえし」「ほんもの」を何度か押してみてください。
最初は明るさセンサーが選択されています。他のセンサーは後で説明します。
(5)ここで、明るさセンサーの動作確認のため、明るさセンサーを手で覆ってみます。
緑のバーが短くなればOKです。
明るさセンサーは天候や部屋の明るさに大きく影響を受けます。ビスケットの明るさセンサーは指で完全に隠したいちばん暗い状態で最小、何も覆っていない一番明るい状態で最大になるように自動的に調整されています。逆に、暗い部屋で懐中電灯を照らす使い方でもそのまま動くようになります。
自動調整はページを開くごとに行いますので、もしページをみている状態で部屋の明るさが変わった場合などは、ページを切り替えて戻ってくると再度調整できます。
(6)「もどる」を押してビスケットのページに戻ると、背景はセンサーに連動して動くようになります。
左上の色の丸をクリックすることで、絵の背景色を変更できるので、それぞれの背景での見え方を考えながら絵を描くことができます。
本当のセンサーは、どんな単位で値を返すか、それぞれのセンサーによって異なります。温度は°C、湿度は%、気圧はhPa(ヘクトパスカル)のように。そのままだと難しいので、ビスケットではいちばん小さい値を0、いちばん大きい値を100になるように設定されています。上の例のように2つの状態の場合は50より小さいか以上かで判定しています。
それぞれのセンサーごとの計算方法は次のようにしています。今後、センサーの新しい使い方に応じて増やしてゆく予定です。
明るさセンサー: いちばん暗いときを0、いちばん明るい時を100になるように自動調整 | |
温度センサー: 0度から100度をそのまま対応 | |
気圧センサー: 今の気圧が50になるように、それより気圧が高い(+10hPa)と100、低いと0 | |
湿度センサー: 0%から100%をそのまま | |
加速度センサー: 加速度の絶対値 m/s^2 をそのまま0から100に対応。静止していると9.8くらいですが、センサーを強く降ると大きな値になります。振ったかどうかの判定につかえます。 | |
距離センサー: 距離をそのままcmで対応させています。100cm以上は100。10cmより近づきすぎると使えません。60cmより離れるとあまり正確ではなくなります。 | |
傾きセンサー: 重力加速度の-10を0, +10を100になるようにしています。センサーを真っ直ぐ持つと大体50、それより左右に傾けると大きくなったり小さくなったりします。 |
センサーを実際に使用するためには条件マークの設定が必要になります。
どのようにセンサーの値0から100までに対応させるかで、条件を変更できます。
2ぶんかつの画面
3ぶんかつの画面
4ぶんかつの画面
それぞれ0から100の間を均等に分割できます。明るさセンサーの2分割は「あかるい」「くらい」になります。
50を中心に狭くした3分割。傾きセンサーや気圧センサーは50を中心に動くので、「まんなか」と「3ぶんかつ」のどちらかを使うと良いです。
特別な設定。これを押すと隠れた機能が現れます。
ランダムな条件マークの色を虹色にする。分割が細かいと綺麗です。 | |
分割を数値で直接指定するときに使用します。 |
たとえばデジタル温度計を作る場合は
のように入力することで、29度から18度までを1度刻みで判定できます。
条件マークには色だけじゃなく文字を割り当てられます。全角で1文字、半角英数だと2文字くらい入ります。
例)明るい時は「あ」、暗い時は「く」としている。
センサーの名前を変更できます | |
このセンサーを削除します |
選択してある(青くなっている)と、今の状態に応じて背景色も一緒に変わります。背景色を変えたくない場合はこの選択を解除してください。
「あたらしいセンサー」を押してセンサーを複数使用することができます。
複数のセンサーを使用すると状態バーも複数になります。
明るさセンサーと距離センサーに接続して、明るくて近いとき、暗くて近いとき、明るくて遠いとき、暗くて遠い時、という4つの状態のメガネを作ることができます。
(1)[本棚編集]画面で[編集]ボタンを押します。
(2)[open master]ボタンを押します
(3)センサーの設定をします。
(4)[×]ボタンを押して戻ります。
ここでの設定や描いた絵は、児童/生徒の本に反映されます。
*設定をする前に児童/生徒が本を開くと、その後の設定は反映されませんのでご注意ください。
<設定>
ビスケットランドで昼と夜の草原をつくります。
<遊び方>
児童のページは「くりかえし」として昼と夜が自動で切り替わるようにして制作します。
最後にビスケットランドで見る際に、先生の機材に実センサーを接続し、ビスケットランドを表示ではあかるいくらいをセンサーでコントロールします。
詳しい設定方法などは こちら をご参照ください。
例)暗くなるとライトがついて、明るくなるとライトが消える。
メガネの読み方
暗いのにライトが消えていたらライトがつく | |
明るいのにライトがついていたらライトを消す |
メガネの左側には「望ましくない状態」右側には「望ましい状態」をつくり、望ましくない状態があれば望ましい状態に変化させる、と考えると考えやすいです。
よくある間違い
メガネの右側にも条件マークが入っている(将来これを別の使い方でOKにする可能性はあります)
メガネの左側が「望ましい状態」になっている「明るい時ライトが消える」「暗い時ライトが着く」
詳しい設定方法などは こちら をご参照ください。
メガネの読み方
人が近いていてドアがしまっていたら ドアがあく | |
人が離れていてドアが開いていたら ドアを閉める |
センサーを机の上に立てて置いて、机に近づいたり離れたりしてドアが開いたり閉まったりが体験できます。
センサーをつよく振ると値が大きくなり、一瞬でも真ん中を超えると卵が割れます。
センサーを真っ直ぐ持つと状態が真ん中になって「緑」でロケットは真っ直ぐ進みます。センサーを左右に倒して、ロケットが右に曲がったり左に曲がったりします。
<設定>
気圧センサーで3分割にする。
火のついたローソク、火の消えたローソクの2つの絵。
メガネの作り方
気圧が高くなった時(赤)にローソクが消える |
気圧センサーに息を吹きかけると気圧が高くなります。ストローをつかって気圧センサーに直接息があたるようにするとやりやすいです。
これだけだと、全てのローソクが一斉に消えるので面白くないので、もう一つメガネを増やします。
メガネの作り方
気圧が高い時でもローソクはついたまま |
2つのメガネで1/2の確率で火が消えるので、全てのローソクを消すには長い時間息を拭き続けないといけなくなります。
<注意>
息を直接気圧センサーに当てないと気圧が高くなりません。
ストローを気圧センサーに当てて、息を吸うと気圧が低くなります。
吸った動作での動きも作れます。
気圧センサーに直接当てずに、近くで速い空気の流れがあると、気圧センサーの気圧が低くなります。これは飛行機が飛ぶ原理です。
気圧センサーは場所の高低でも変化するので、1階と2階で動きをみることもできます。
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